SNSを運用する目的とは?目的達成のための3つのポイントとSNSの選び方
SNSは、オンラインで集客できるツールとして昨今注目を集めていますね。
テレビニュースでも毎日「SNSで話題の!」という枕詞を、聞くようになったほどです。
特に、コア業務で忙しい経営者の方からすると、SNSは気になっているけど中々手が回らないという人も多いでしょう。
実際、今の時代にSNS運用は、大手企業から個人まで様々な業種において、積極的に導入されています。
なぜならば…SNSには、集客以外にもたくさんのメリットがあるからです。
そこで今回は、大手企業でSNSマーケティングを担当していた私が、SNSを運用する目的と、目的を達成するための3つのポイントをご紹介したいと思います。
また、自社の商品やサービスに適したSNSプラットフォームの選び方も、参考にされてみてください。
本記事はインスタをビジネスの集客として利用したい人向けに書いています。
SNSを運用する目的とは?
SNSを運用する目的には、
- 潜在顧客の「認知」獲得
- ファン(応援者)を増やしていく
- 商品やサービスの購入につなげる
大きく分けると、このような3つの目的があります。
1. 自社の商品やサービスを認知してもらう
SNS運用をすることで、潜在顧客(商品やサービスは知らないけど、興味を持ちそうなユーザー)に商品やサービスを知ってもらうことができます。
SNSを眺めている本人は初っ端では興味がないと感じた「情報」だとしても、友達やお気に入りの人(インフルエンサー等)が良いと言った情報ならば信じる人も多いです。
特に、SNSユーザーは「広告やPR」へのリテラシーも高まってきており、売り込み臭を敏感に察知します。
今では、商品やサービスの情報収集のためだけに、SNSを活用する「見る専」も非常に多いです。
「見る専」とは、見る専門で投稿は一切しないというタイプのユーザーです。
2. ファン(応援者)を増やしていく
新規の人に、自社商品やサービスを認知してもらえたら、次は「中長期的な信頼構築」です。
すでに認知してもらっている層に対して、いかに好きでいてもらえるかという目的ですね。
SNSでは、発信した情報に対するリアルな反応を得やすいため、エンドユーザーと直接コミュニケーションするツールとしても最適です。
SNSの良さは、こちらから営業するような強引さがなく、ユーザーが好きな時に適当に見に行けるという「ゆるさ」です。
3. 商品やサービスの購入につなげる
SNS運用によって十分に認知され、ブランディングが確立できると、コンバージョンに効果が出てきます。
コンバージョンとは、購入や契約、申し込み、来店、問い合わせ、資料請求など、直接的な行動をいいます。
今では、SNSがきっかけで6割以上の人が購買経験があると回答した調査結果もあります。
【参考:ECのミカタ】
SNS運用で目的を達成するための3つのポイントとは?
SNSをうまく運用することが出来れば、狙ったターゲット層を集客しコンバージョン率を上げることができます。
また、ファンづくりにも効果的です。
SNS運用で目的を達成するためのポイントをみていきましょう。
1. SNSアカウントのコンセプト設計
「コンセプト」というと、堅そうで曖昧な言葉に聞こえますが、とってもシンプルです。
- 誰に
- 何を
- どのように伝えていくか?
です!
これを決めていくために、さまざまな角度から情報を洗い出すことが必要になります。
例えば、
- 自社(Company):自社が発信できることは?
- 競合(Competitor):うまくいっている競合は?
- 市場(Consumer):今、インスタ内で求められている情報は?
といった情報をまとめたり、
- セグメント(Segment):どういった発信テーマに絞るのか
- ターゲティング(Targeting):どういったターゲットに?
- ポジション(Position):競合がいる中、自社はどんな立ち位置を取る?
とっても面倒に感じるかもしれませんが、マーケティングはこういったリサーチが大事です。
ぜひこのプロセスごと、楽しんでいっちゃいましょう!
SNSは、コンセプトが8割です。
2. SNSアカウント運用体制を整える
SNS運用開始にあたっては、運用体制を整えることをオススメします。
- 投稿内容、頻度
- 複数人で運用する場合、誰が何の役割を担うのか
- トンマナを整える
- 画像編集
投稿に関しては、統一感が出るようにルールを決めておきましょう。
投稿頻度や投稿時間などは、ターゲットがスマホからアクセスしていそうなタイミングをリサーチしましょう。
また、トンマナとはトーン&マナーのことで、使用する写真や動画の雰囲気、文章の口調、文字フォント、デザイン、カラーなどに統一感をもたせることです。
トンマナは、アカウントのコンセプトが決まれば、自ずと決まってきます。
3. 目標設定(KPI)と分析・改善
SNS運用における目標指標(KPI)とは、
- お問合わせ件数
- プロフィールアクセス数
- WEBサイトタップ数
など、目的達成のために分析するべき数値のことです。
当然、目標指標に到達しなければ、最終目的である商品の購入やサービスの申し込みには繋がりません。
SNS運用は、長期的な施策が必要です。
目標指数(KPI)で効果を分析しながら、改善を繰り返していくことは必須と思ってください。
SNS運用は目的やターゲットに合ったプラットフォームを選びも重要
SNSの運用には、目的やターゲットにあったプラットフォーム選びも非常に重要です。
ここでは、代表的なSNSをピックアップしました。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
Instagramは写真や動画を利用した発信
インスタグラムは、国内ユーザー約3,300万人。
数年前までは10代〜20代の利用率が高かったのですが、直近では30代〜50代の利用率が急激に伸びています。
写真などの画像に特化したSNSですが、ストーリーズやリールなどのショート動画で発信することもできます。
また、インスタ内での検索方法も、2021年頃からGoogleのような検索方法に切り替わってきています。
より一層、情報収集がしやすいプラットフォームになるであろうことが予想されています。
Twitterは拡散性があるリアルタイムの発信
Twitterは、国内ユーザー数約4,500万人。
海外と比較すると、日本におけるTwitterの利用率は非常に高いです。
短い文章でつぶやく投稿スタイルで、リアルタイム性が高いのが特徴です。
また、リプライ機能やリツイートによる「拡散性」は、Twitterの最たる魅力です。
ただし、匿名性のため炎上もしやすいという特徴もあります。
LINEは老若男女幅広い層へのアプローチができる
LINEは、国内ユーザー約8,600万人。
幅広い年代に利用されていて、年々上昇傾向にあり、もはやインフラレベルのSNSですね。
LINEは、メルマガよりも「開封率」が3倍程というデータも出ており、情報が非常に届きやすいと言われています。
拡散性はありませんが、1対1のカスタマーサポートにも適しています。
【参考:Social Media Lab】
まとめ
SNSを運用する目的は、自社の商品やサービスを認知してもらい、コンバージョンにつなげることです。
さらに、顧客育成やファンづくりも効果的に行なうことができます。
効果的に集客し成果をあげるためには、
- SNSアカウントのコンセプトを明確にすること
- SNSアカウント運用体制を整えること
- 目標指標(KPI)を分析し改善を繰り返すこと
です。
SNSにはインスタをはじめ、TwitterやFacebook、LINE、YouTubeなどさまざまなタイプがあります。
それぞれの特徴を知って、目的やペルソナにあったプラットフォームを選びましょう。